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2018/02/03

マビノギの鍛冶に関する技術的なお話。(前編)

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こんにちは! エリンで鍛冶師をさせていただいています、片羽小舞です!

私が鍛冶をはじめてから、もうかれこれ二年が過ぎたみたいです。
気付けば、鍛冶の依頼などもぼちぼちいただけるようになりました。

今日まで長らく鍛冶をしてきましたが、最近ふと感じた事があります。
それは、鍛冶というスキルの仕様について、詳しく知っている方をあまり見かけないということです。

仕上げのミニゲームの打点のズレから、何かを読み取ることは出来るのか。
品質増加タイトル・エンチャントは、実際どのような効果があるのか。
月曜日の品質向上効果は、実際どれほど品質が向上するのか。

今回は、Mabinogi Wikiにも載っていないような深いところの情報をお話ししたいと思います。
普段鍛冶をする人向けのかなりマニアックな内容となっておりますが、気になる方はぜひ読んでみてください!

※記事が長いので前編・後編に分けています


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▼ 目次(前編)

◆ 鍛冶スキルとは
 ・武器や防具などを生産できる魅力的なスキル
 ・昨今の鍛冶の現状

◆ 鍛冶品の品質とは
 ・鍛冶で作られたアイテムは「品質」というパラメータを持つ
 ・品質は鍛冶師の「腕」でほぼ決まる





鍛冶スキルとは

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・武器や防具などを生産できる魅力的なスキル

鍛冶スキルは、その名の通り鍛冶を行い、
武器や防具といった製品を作り出すことが出来るスキルです。

マビノギの上級プレイヤーの方々は、皆さん最強武器と呼ばれる高価な武器を使用されていますが、
それらの武器はたいてい、プレイヤーが使用する生産スキルによって作られています。

なかでも鍛冶は、剣だけでなく手裏剣やチェーンといった様々な種類の武器を作ることができるため、
数ある生産スキルの中でも、特に人気のスキルとなっています。


・昨今の鍛冶の現状

最近スキル修練2倍イベントが何度も行われているからか、修練が難しい部類の鍛冶スキルを修練できた人が多いようです。
それにより鍛冶で生産を行う人も増えた為、同じ武器を複数のプレイヤーが販売していることがよくあります。
しかし、供給が増えても需要が変わっていなければ、供給過剰となり販売は難しくなってしまいます。

競争が激しいこの世界で、自分の製品をお客さんに選んでもらう為には、
より高品質なものを手頃な価格で提供したり、ブランドイメージを構築して名前に価値を持たせるなど、
他の生産者との差別化を図るといった事も必要になってきますね。


また、新規参入者の中には、残念ながら鍛冶品の品質に関する知識が不足している方が少なからずいます。
その結果、低品質な鍛冶品を高品質な鍛冶品と同じ値段で、市場に出してしまっている事も見受けられます。

お客さんも普段鍛冶を行わない人だと、鍛冶品の品質に関する知識を持っていない事も多いため、
低品質な鍛冶品を知らないまま、相場外れな値段で購入してしまっているかもしれません。

消費者は自分が損をしないためにも、生産者はお客さんに損をさせないためにも、
鍛冶品の品質についての知識は、ある程度身につけておきたい所ではないでしょうか。



鍛冶品の品質とは

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・鍛冶で作られたアイテムは「品質」というパラメータを持つ

プレイヤーによって生産された鍛冶品は、内部データに「品質」というパラメータを持っています。
これは鍛冶品だけでなく、裁縫品や料理品なども持っています。

品質は0~100の値で構成されています。
ただそのパラメータは非表示なので、プレイヤーが数値を直接見ることはできません。

鍛冶品は、そのアイテムの品質の値をもとにして、A級やB級といった「等級」が割り振られています。

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この表は、Mabinogi World Wikiの情報を元に作成した、品質と等級の関係の表です。C級以下は省略しています。
C+からA級までは5区切りで等級が割り振られていき、A+級のみ2区切り、S級より上は3区切りになっているようです。
一般的に品質は70~80くらいの値が出来ます。


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一方こちらの表は、後述する鍛冶の仕上げの工程を実行し、武器・採集道具が完成した際に表示されるテロップの一覧です。
品質で言うと80以上、等級でB+級以上が出来ると、製作者の銘が入ります。

これらの表を見て頂ければ分かるように、生産された鍛冶品の品質が高ければ高いほど、等級はより高いものが割り振られていき、
高い等級のものを作ることが出来れば、より性能の良い鍛冶品が出来るということになります。

次に、鍛冶品の品質がどのようにして決定されるのかをお話ししたいと思います。


・品質は鍛冶師の「腕」でほぼ決まる

鍛冶の工程には段階があり、進行の工程・仕上げの工程の2段階に分かれています。
鍛冶品の品質は、この仕上げの工程で行うミニゲームの結果によって、ほぼ全てが決まります。


<進行の工程>
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進行の工程とは、生産するアイテムの材料を0%から叩き上げ、仕上げが可能になる99.9%まで進行させる工程のことです。
生産するアイテムによって進行率はそれぞれ異なり、1回叩くだけで仕上げを行えるようになるアイテムもあれば、7回ほど叩く必要があるアイテムもあります。

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そうして進行を終えた材料を準備すると、ようやく仕上げの工程に入ることができます。


<仕上げの工程>
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仕上げの工程では、×印の中心をタイミングよくクリックするというミニゲームを行う必要があります。
このミニゲームの結果により、鍛冶品の品質が決定されます。


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クリックを5回した直後の画面です。
この画面は、マビノギがウィンドウモードのとき、マビノギの画面の外をクリックすると表示できます。


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クリックする前とクリックした後の画面を合成し、拡大表示してみました。よく見るとポイントが微妙にズレています。


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分かりやすいように、ポイント部分だけを切り出してさらに拡大しました。
左から順に、右下に1ドット、下に1ドット、左下に1ドット、左下に1ドット、右に2ドットずれています。

鍛冶の仕上げのミニゲームでは、どれだけマウスをポイントの中心に合わせてクリックしても、
ほぼ必ず1~2ドット打点がズレる仕様になっています。ごく稀にズレない時もあります。
鍛冶スキルのランクが高いほどこのズレは収まりますが、それでも必ずズレは発生します。

この打点がズレた分だけ、基準値の100からマイナスされ、完成品質が計算されます。
このズレを数えて計算式に当てはめると、仕上げを実行する前から、出来上がるアイテムの品質を知ることができます。

基準品質100-(合計打点ズレ数×3)=完成品質 ※小数点以下は四捨五入

打点ズレのドット数の数え方は、
・中心にピッタリ → ズレ0
・中心から上下左右1ドット → ズレ1
・中心の右上、左上、右下、左下 → ズレ1.5
・中心から上下左右2ドット → ズレ2

ためしに、上の画像の打点のズレを、この計算式に当てはめて計算してみます。
左から順に、ズレ1.5、ズレ1、ズレ1.5、ズレ1.5、ズレ2の、合計ズレ7.5となります。

100-(7.5×3)=77.5 ※四捨五入するので78

上記の通り、この画像の仕上げを完了した場合の完成品質は78という計算になりましたので、
上の表より、この鍛冶品の等級はB級になる事が分かりました。

このように、仕上げの打点のズレからは、出来上がるアイテムの品質を読み取ることができます。

ミニゲームのわずか1ドットのズレで、鍛冶品の品質は大きく変化します。
そのため、仕上げのミニゲームというのは、鍛冶師の腕が特に試される瞬間となっています。


さて、次の章では鍛冶品の品質を向上させる方法について、お話ししたいと思います。


つづき → マビノギの鍛冶に関する技術的なお話。(後編)



 
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